Changeability of Strange Dream/Рассказ

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Story

Шаблон:Lang Лунный кролик и луноход.

-Это сон? Явь? Мечта или же кошмар?


童祭 ~ Innocent Treasures

#01 童祭 ~ Innocent Treasures {{{titleRU}}}
夢違え、幻の朝靄の世界の記憶を
:現し世は、崩れゆく砂の上に
:空夢の、古の幽玄の世界の歴史を
:白日は、沈みゆく街に

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(夜が明ける。幻の朝靄の中で夜が明ける。
私は幻想の世界で子供達と一緒に遊んでいたわ。
子供達はみんな楽しそうだった。みんな笑っていた)

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幻か、砂上の楼閣なのか
:夜明け迄、この夢、胡蝶の夢

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(――こんなに笑っている子供を最後に見たのは一体いつだろう。
聴いた事もない不思議な唄、不思議な踊り。どうやら今日は祭らしい。
私も、いつかはこんな子供達の笑顔がある国に住みたいと思ったわ)

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夢違え、幻の紅の屋敷の異彩を
:現し世は、血の気無い石の上に
:空夢の、古の美しき都のお伽を
:白日は、穢れゆく街に

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華胥の夢

#02 華胥の夢 {{{titleRU}}}

「――そうそう、それでね。昨日はこんな夢を見たのよ」
「――って、また夢の話なのぉ?」
「だって、今日は夢の話をする為に貴方を呼んだのよ」

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私の名前はマエリベリー・ハーン。この冥い街でオカルトサークルをやっているわ。普通のオカルトサークルとは違って、私達のサークルはまともな霊能活動を行っていない。所謂不良サークルなんだけど――。それにサークルって言っても、サークルメンバーは二人だけだけどね。

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「ねぇ、他人の夢の話ほど、話されて迷惑な物はないわよ?」

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そんな事はどうでも良いけど、実は私には凄い能力があるのよ。うちの家系は昔から霊感はある方だったみたいだけど――。

私は、世界中の結界、つまり境目が見えてしまうの。サークルは結界の切れ目を探しては、別の世界に飛び込んでみるのよ。神隠しって奴かしら?

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――禁止されてるんだけどね。

ただ最近私は、色んな世界の夢を見るようになってきて――。

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「お願い、貴方に夢の事を話してカウンセリングして貰わないと、どれが現の私なのか判らなくなってしまいそうなのよ」

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上海紅茶館 ~ Chinese Tea

#03 上海紅茶館 ~ Chinese Tea {{{titleRU}}}

深い緑の向こうにあった物、それは真っ赤なお屋敷だったわ。
お屋敷の周りは、深い緑色と、白く輝く湖――。
なんて素敵な景観なのかしら?
こんなに赤いのに、何故か自然にとけ込んでいるわね。
この思い切った色彩は、どこか子供っぽい感じがして――私は大好きよ。

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ちょっと寄っていってみようかしら?
突然訪れても失礼じゃないかしら?
それに目の前のお屋敷は私を受け入れてくれるかしら?
って、何、夢の中で怖じ気付いているのよ。私ったら。

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――あら、お手伝いさんが出てきたわ。
あの人に訊いてみようかしら?
こんな素敵なお屋敷のご主人様に、挨拶がしたいって。

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ヴォヤージュ1969

#04 ヴォヤージュ1969 {{{titleRU}}}
«1969, from Cape Canaveral»

どこまで行っても同じ風景だったわ。
陽も落ちてしまって、足下もよく見えない――

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夜の竹林ってこんなに迷う物だったのね。
時折遠くで聞こえる不思議な泣き声。獣なのか、それとも――。
どうしましょう? 困ったわ。
このまま竹林で彷徨い続けて飢え死にしちゃうのかしら?
それとも、妖怪に喰べられちゃうのかしら? まだやり残した事色々あったんだけどなぁ。

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私は、当てもなく彷徨っていたわ。
お腹がすいたら筍でも食べれば良いかなーなんて軽く思っていたし。
――そもそも夢の中だけどね。
でもね私、その時気が付いたの。天然の筍って、どういう物なのか知らなかったのよ。
合成の物しか見た事ないもの。筍は味しか知らなかったの――

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途方に暮れて空を見上げたわ。
満天の星空だった。
初めて貴方の眼が羨ましく思えたわ。
貴方だったら、ここがどこだかすぐに判ったでしょうね。迷わなかったでしょうね。

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そう思った直後だったのよ、すぐ後ろで不気味な笑い声がしたのは!

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科学世紀の少年少女

#05 科学世紀の少年少女 {{{titleRU}}}
«21st Century Boy and Girl»

「これが、紅いお屋敷で頂いたクッキーと、竹林で拾ってきた天然の筍よ」
「うん? 夢の話じゃなかったの? メリー」
さっきから私の夢の話を聴いて貰っているのは、宇佐見蓮子。二人しかいないサークルメンバーのもう一人よ。サークル活動の殆どは彼女の行動力から生み出されるわ。蓮子は、空を見るといま立っている場所と時間が判るんだってさ。気持ち悪い。

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ちなみに蓮子は私の事をメリーと呼ぶの。この国の人には私の名前は発音しにくいらしいわ。もう私の本名も忘れてるんじゃないかしら?

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「夢の話よ。さっきからそういってるじゃないの」
「――夢の話なのに、何でその夢の中の物が現実に出てくるの?」
「だから、貴方に相談してるのよ」

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私には、何が現で何が夢なのか判らなくなってきたの。いつも見る夢は大抵妖怪に追われたりして終わるわ。悪夢と言えば悪夢なんだけど――。
でも夢の中の物をいつの間にか持ってたりして、もしかしたら今こうやって話している事が夢なのかもしれない――。

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「教えてあげるよメリー。それはすでに筍じゃないわ。そこまで成長したらもう堅くて食べられやしない」
でも、悪夢を吉夢に変えられるとしたら、今の現実より――。
「天然の筍はね、美味しい時は土の下に隠れて身を守っているのよ」

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永夜の報い ~ Imperishable Night

#06 永夜の報い ~ Imperishable Night {{{titleRU}}}

私は本気で走ったわ。夢の中なのにね。
何だか判らないけど、さっきの笑い声が明らかに人間じゃない気配だったんだもん。
本能が『逃げろ!』って言っていたわ。

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でも、竹林は微妙に傾斜が付いていて、私の平衡感覚を狂わせるの。

まっすぐ走っているつもりだったけど、本当はどうだったのかしら?

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結構走っている気がするけど、何だか見たことのある景色しか出てこない。
この竹林が無限に続いてるのか、それとも私がぐるぐると回っているのか
――どっちでも同じ事ね。

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蓮子みたいな『客観的に見て明確な真実が存在する』という考え方はいかにも前時代的だわ。

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真実は主観の中にある。
見たことのある景色しか出てこないならば――ここはそういう所なのよ。

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だから、私は走っているの。
だって、夢というのは現の反意語なんかじゃない。
最近の常識では同意語なのよ。
夢の中だろうと、得体の知れない物からは逃げなきゃいけないの。それが真実だから。

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そんな私の専攻は相対性精神学。
蓮子は超統一物理学だったわよね。最近はひも (・・) の研究、順調かしら?

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夜が降りてくる ~ Evening Star

#07 夜が降りてくる ~ Evening Star {{{titleRU}}}

でも――不思議ね。
貴方みたいな前時代的な人は、夢と現を正反対な物として考える人が多いけど、もっともっと果てしなく昔の人は、夢と現を区別していなかったと言うわ。

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そして今は、夢と現は区別はするけど同じ物。

現の現実と夢の現実、現の私と夢の私、それぞれが存在するわ。

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夜の胡蝶が自分か、昼間の人間が自分か――。

今の常識では、両方自分なのよ。

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随分と逃げてきた気がしたけど、全く疲れは無かったわ。

まるで空を飛んでいる様に移動していたから? 私は胡蝶になっていたのかしら?

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でも、そんな夜のとびっくら (・・・・・) もついにゴールのテープが見えて――。

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――私は走るのをやめた。
だって、少し先の方の竹林が、紅く光っていたんだもん。
その光は禍々しい色で、現実的な光では無かったわ。
そう貴方に判りやすく言えば――。
ルビジウムの炎色反応の色が一番近いかしら?

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とてもじゃないけど、光る竹、なんていう代物じゃなかったわ。

私は後ろを気にしながら、そうっと光っている方を覗き見たの。

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人形裁判 ~ 人の形弄びし少女

#08 人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 {{{titleRU}}}
«Doll Master»

ああ、私はなんていう物を見てしまったのかしら!
今では絶滅してしまった山犬だって河童だって、3DCGで見られる時代なのに――。
それでも目の前にいるあんな大きな生き物は見た事がない。

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山犬より大きいのに、鼠の様な黒い生き物。眼だけが赤く光っている。
――いや、兎だったかな? 目が赤かったし。
でも、その眼の付き方がおかしいの。

こう――正面に二つ付いているのよ。そう貴方の眼の様にね。
人間は大抵みんなそうだけど。

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顔の大きさは人間のそれと同じくらいだったわ。
というか人間の顔だったかしら? そう言えば人間の顔だったわね。顔だったのよ。きっと。
人間の顔を持った大きな鼠、貴方、そんな獣知らない?

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――その時、大鼠は聞き覚えのある不気味な声を発したわ。
やっぱり私を追っかけていたのはこの大鼠だったのね。
でも、今は私の方を見ていない。紅い光の方を向いている。

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そう――周りを紅く染めていたのはその大鼠の眼じゃ無かったのよ!
なんと、不気味な大鼠は紅い光に怯えていたわ。
私はその紅く光っている方に顔を向け――。

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夢と現の境界

#09 夢と現の境界 {{{titleRU}}}
«Wake Up Mysterious Girl»

「でね、これがその大鼠と女の子が去った後に落ちていた紙切れよ」
「ねぇ、本当に夢の話なの~?」

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大鼠と対峙していた紅い光の正体は、なんと女の子だったわ。その女の子が紅く光っていたの。何で紅く光っていたかと言うと、それは一目瞭然で、女の子はね――全身が火に包まれていたの。

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いや、それは正確な表現じゃあないわね。全身から火を出していた、という方が的確かなぁ。女の子の体から深い紅色の炎が斜め上に広がって、まるで羽を開いた鳥の様に――。

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それはね。人の顔の付いた大鼠など比べものにならないほど、禍々しかったわ。大鼠は、その女の子が手を挙げただけで恐れをなしてか逃げていったの。

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「だぁからぁ、夢と現なんて同じ物なのよ。いっつもいっつも言ってるじゃない。
私にしてみれば、貴方と会っている今が夢の現実かもしれないし ――」
「まぁまぁ、夢の世界の話でも聴いてあげるから落ち着いて、メリー。
結局、その女の子は何者だったの? その後どうなったの?」
「知らない。その後は、大鼠が逃げていって――女の子も去っていったわ。
私はね、ずっと大鼠にも女の子見つからないように隠れていたの。
大鼠を追っ払って貰ったのにどうして隠れてたの、だって? まぁ――」

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その女の子の眼をまともに見てしまったわ。大鼠にも勝るとも劣らない紅い眼――。
「――あれは人間じゃあ、ないから」

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幻想機械 ~ Phantom Factory

#10 幻想機械 ~ Phantom Factory {{{titleRU}}}

結局、メリーは夢の世界の話をするだけして、一人で満足して帰って行った。
私はメリーから手渡された幾つかの品を見つつ、頭の中を整理していた。メリーは夢と現は同じ物だと言っていたが、そんな筈がない。例え昨今の相対性精神学の常識がそうだと言っても、それはあくまでも精神の中での話であって、夢の中の物体が現実に現れてしまっては困る。質量保存の法則が成り立たない。エントロピーはどうなるのだろう。
私は確信していた。メリーは気が付かないうちに、実際に結界の向こうに飛んでいる。それを夢だと思いこんでいる。今、結界の向こうに非常に近い位置に居るのだろう。まさかメリーが見える能力から操る能力に――なんて事は無いと思うけど。最近、真面目にサークル活動し過ぎたかな。
このままでは、夢の中で妖怪に喰われてしまうかも知れない。もしくは神隠しに遭うかも知れない。メリーの想いが色んな世界に揺らいでいる。別の世界に居るときに、本人が夢ではないと気が付いてしまえば、もうこっちの世界には戻れなくなるかもしれない。こっちの世界を夢だと思いこんでしまうかもしれない。本人は気が付いていないけど、非常に危うい状態にある。

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私のカウンセリングとして考えられる手段は二つ。

これらの品を捨てて、完全に夢、幻だった思いこませる方法。
:そうすれば二度と現実には夢の世界にいけなくなるだろう。夢と現は別物なのだ。

:もう一つの方法は――。

夢ではなく、実際に別の世界にいる事を強く意識させて、夢から眼を覚まさせる方法。
:そうすれば、夢の世界で訳も判らないうちに死んだりしない。
:ただ――この世界に帰れなくなる可能性もある。

:メリーにはどっちが良い? 私にとってはどちらが一般解?
:――そんなの決まってるじゃない。

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幽玄の槭樹 ~ Eternal Dream

#11 幽玄の槭樹 ~ Eternal Dream {{{titleRU}}}

「もう、いつも蓮子は呼び出しておいて時間に遅れるんだから」
「メリー、たったの3分15秒の遅刻じゃない。惜しいわね」
「惜しいって何? というか、今日は何の用かしら?」
「勿論サークル活動よ。せっかくサークルメンバー全員揃ったんだから」
「二人しか居ないけどね――ってまた何か『入り口』らしき所を見つけたの?」

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結論は一つしかなかった。メリーが言っていた夢の世界。
美しき自然とほんのちょっぴりのミステリアス。

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人里離れた山奥の神社、
楽しそうにはしゃぐ子供達、
深い緑、白く輝く湖、
紅いお屋敷、木漏れ日の下でのティータイム、
迷わせるほどの広さの竹林、天然の筍、
人を狂わす満月、
人の顔を持った人ではない生き物、
そして禍々しい火の鳥――。
――メリーだけが見ているなんてずるい!

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「勿論、別の世界の入り口だったら見つけられるわよ。
ほらこんなに手掛かりだってあるんだからね」
「手掛かりって――これは私の夢の世界の品じゃないの、蓮子」
「だから、メリーの夢の世界を探しにいくのよ。
ねぇ、何でこの国の子供達が楽しくなさそうに見えるのか――
メリーに判るかしら?」

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「?」

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「貴方みたいな考えの学者の所為で、
夢と現を同じ物として見るようになったからよ。
夢をただの脳が見せる虚像として、現実の一生理現象に組み込んだからよ。
主観の外に信じられる客観がある。絶対的な真実がある。
主観が真実だって? 貴方の言っている事は矛盾している。その学説は間違っている。
その証拠に貴方は主観を認めないで夢にしちゃっているじゃない。
夢と現実は違う。だから夢を現実に変えようと努力出来る。
だから――子供達は笑う事が出来たの。
さぁ、目を覚ますのよ。夢は現実に変わるもの。
夢の世界を現実に変えるのよ!」

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Afterwords

Шаблон:Lang It may be the first time meeting you. I'm ZUN. I perform in a band comprised solely of kannushi. Of course that's a lie. I'm a kannushi, handling all of the fine details at the Hakurei Shrine.
Шаблон:Lang The release of this kind CD was rather unexpected. Wait, is this already my third one?
This CD is all sorts of creepy. C'mon, cross your fingers at it and just disregard it entirely.
Шаблон:Lang But seriously, the songs I chose are those composed for my many previous releases. But most of the tracks are basically made for shooting games, so they're so intense, it can get tiring.
They're all songs that you would never listen to by themselves, yeah?
You wouldn't, right? That's why I gave them another story (meaning), because the games have their own story. Balance is everything.
Шаблон:Lang The first track "Childen's Festival" was my own entry theme for a panel some time ago. I've composed plenty of theme songs for many kinds of characters, but it was incredibly hard to write one for me, and a little embarrassing.
Actually, the song even has lyrics. Oh, the comment for the track turns into the lyrics.
In this song that comes and goes between dreams and reality, which is the truth?
Шаблон:Lang I'm not so worried about where the "Sealing Club" is headed, but...
Yes, Merry and Renko, who was featured in the text and is part of the mysterious "Sealing Club" that participates in all sorts of occult activities. While I didn't go into great detail, has scientific progress prevented them from eating wild bamboo shoots? What a pity.
Шаблон:Lang But maybe they can have miso soup with crested ibis. Synthetically, that is.
Шаблон:Lang Thoughts like that make me believe the future will be full of dreams.
Шаблон:Lang It's too dangerous for children to have fun outside, so they have to stay inside trying to guess the emotions of other people on the internet (Even if you're adult, it's difficult to do) and there are no adults correcting their mistakes. So on the rare chance they do get scolded, they get mad. The internet at the moment may be too strict for children to learn how to have a proper social life.
Шаблон:Lang Still, even in this country whose children's hearts become smaller and smaller, perhaps the day will come when the streets will be filled with the smiles of children. Synthetically, that is.
Шаблон:Lang Team Shanghai Alice: ZUN (Bamboo shoot lover)

Notes