Mountain of Faith/Перевод/Пролог экстра-уровня

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■1.エキストラストーリー

 

 紅葉の美しい博麗神社。
 山の神様に神社が乗っ取られると言う心配は杞憂に終わった。何だかんだ
言って、霊夢は新しく幻想郷にやってきた神様達と和解できたのだ。
 これから参拝に訪れる人間も回復していくのかも知れない、と思うと霊夢
はほっと胸をなで下ろした。

 

  魔理沙「栗拾ってきたぜ」

 

  霊夢 「また山に入ったの?」

 

  魔理沙「ああ、収穫の秋だからな」

 

  霊夢 「天狗に捕まっても知らないわよ」

 

 魔理沙は味を占めたのか、こっそり山に入ってはめぼしい物を探していた。

 

  霊夢 「こんな大きな栗は見た事が無いわね」

 

  魔理沙「化け物みたいな栗の木を見つけたんだよ。
      あ、それと奇妙な噂を聞いたぜ」

 

  霊夢 「何よ。もしかしてこの栗が罠とか?」

 

  魔理沙「この栗は関係ないが……。
      この間の山の神様のいた神社なんだが、
      『何やらもう一人の神様が居るみたいだ』
      って、天狗達が噂してたぜ」

 

 山の河童や天狗達も八坂神奈子と和解し、その結果、山に神社を構える事
が許された。神奈子は言葉巧みに山の妖怪達の信仰を集め、既に妖怪の山の
神として崇められているようである。
 豊富な神徳を持つ神奈子を信仰する事は、山の妖怪にとって良い事ずくめ
だった。信仰は生活を穏やかにし、そして豊かにする手段として最も有効な
手段であったのだ。
 ただ一つだけ懸念すべき面があるとすれば、山の妖怪が力を持ちすぎて麓
の妖怪とのパワーバランスが危ぶまれる事なのだが……。

 

  霊夢 「あら、神奈子はそんな事言ってなかったわよ?」

 

  魔理沙「あいつは何か隠しているのかも知れないぜ。
      そんな裏のあるような奴には見えなかったがな。
      陽気だったし」

 

  霊夢 「確かにね、大体、日本の神様は陽気なもんなのよ。
      ただ、一気に山の妖怪を味方につけた事も怪しいと言えば怪し
      いし……。
      もしかしたら、もう一人神様が居るかも知れないって事が何か
      関係あるのかな」

 

  魔理沙「怪しいぜ」

 

 そう言えば、神奈子は神社ではなく湖にいた。それに本人は本当の住処は
神社ではなく山そのものであると言う。

 

 だとすると、あの神社の本殿には何の神様が住んでいるのだろうか?

 

 既に何か別の神様が住んでいて、神奈子は自由に神社を扱えないのではな
いだろうか?
 考えれば考えるほど判らなくなり、二人は疑問を晴らす為に、再び山の上
の神社を目指した。

 

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